理想郷〜一陣の清風〜

日々の混沌。

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隠者

社会人で無くなってから1年以上経過した。
現時点でおとなしくしているのは、とりあえず予定通りなのだが、
むろん社会人となるときには、こんなことになるとは予測していなかった。

誰が好き好んで、浪人生のような生活を望むと言うのか。
ただし、こんな生活ができるということは、ある意味恵まれていることなのだ。

浪人しているときに、予備校教師が、
「この1年間、朝から晩まで、受験勉強のことだけを考えていられるのは、
 みなさん、とても贅沢な時間の使い方です」
と言っていたが、まさにその通りである。

この歳になって、自分の勉強のために自分の時間を使えるとは、
思ってもみなかったことだ。

気になりそうなことと言えば、世間体くらいか。
いい歳して、働きもせず、自宅と図書館を往復している人物を見て、
周りになんと思われているだろうか。
今ではそれもほとんど気にならない。

今こうしてくすぶっているのは、働いて社会に貢献するための布石であると
考えるからだ。
このぶんは、あとでいくらでも取り返すつもりでいる。


と、ここまで書いた時点で、部屋の中に、
ゴキブリが飛んで入ってきやがった。
新しいきれいな家なので、家に居たのでは無くて、外から入ってきたんだろうが、
バスマジックリンをかけまくって始末した。
部屋の中バスマジックリンだらけ。


ああ、びっくりした。
さっきの感傷など、どこぞへ行ってしまった。

破軍の星

『その夢は、しかし追う者の器量を問う。
 それができるかどうか、夢が私を試そうとしている。』

陸奥守・北畠顕家の言葉として、北方謙三の小説・破軍の星に出てくる。
キャラクターのせいもあってか、かなり恰好良い。

公家として生まれながら、軍を率いる才能があり、
剣術にも優れ、当然のように文才もあり、
美形なので蘭陵王の故事にならって戦場に出るときには面をつけるといった、
完全無欠の英雄。21歳で戦死する。

NHKの大河ドラマ「太平記」では、美形ということもあってか、
後藤久美子が演じていた気がする。

太平記といったら、
楠木正成の、小が大を制する戦術がピックアップされがちだが、
なるほど北畠顕家も、毛並みの良さからくる存在感+軍勢の戦力が、
かなり足利尊氏・直義にプレッシャーを与え続けていたということか。

最後に後醍醐天皇に上奏した、
行いを改めろ、身を慎めといった主旨の激越な諌奏文には、
若いのに中身の重厚さがある。ガラスのような繊細な才人ではない。


久しぶりに読んだ時代小説だが、中々面白かった。


自分はもう若くないにもかかわらず、密度の高い人生を歩んで来ていないので、
とても冒頭のような言葉が吐けるような人間ではないが、
それぐらいの志を持って生きたいものだ。

個人と集団の金銭感覚

『パワーエレクトロニクス技術と回路設計シミュレータ演習』

このセミナーを受講したいと思ったが、
どこにも所属していない現在の自分では、ちょっと受講料が出せない。

まあ出せないこともないのだが、個人としては、
その内容に対して払うほどの価値があるのか、ということになる。
おそらく、テキストさえ手に入れることができるなら、
今なら独学でやってできない範囲では無い、と考えるからだ。

前職に所属していた時代なら、効率を重視して金額をかえりみず、
受講申請のための稟議書を書いていたことだろう。
(惜しいことに、当時はこういった
 インバータ設計の基礎に関するセミナーが無かった。)


似たようなところで、
大学時代には億単位の試験装置を使っていたこともあって、
電源程度の金額をいちいちかえりみる金銭感覚は持ち合わせていなかった。
しかし、その後民間企業に入ると、当たり前のことだが、
細かなことでも、稟議書を書かなければいけないことが分かった。


金銭感覚は所属によって変わるものであり、
職務発明の対価なども所属によって変わるものなのだろう。

雌伏の時 〜市立図書館〜

この歳になって、毎日図書館に通うことになるとは思わなかったが、
客層というものが、だいたい見えてきた。

自分が利用するのは、おもに学習室だが、
明らかに司法試験を目指している方が一名いる。
資格や職業に上下もないが、結構年配と見受けられるので、
そのことについては感心させられる。

自分の歳ですら、なかなか勉強に集中するのが難しいと思っているくらいなので、
もっと歳をとったら、さらに難しくなるだろう。

ただし、一人で勉強することには、限界がある。
論語に曰く、学びて思はざれば則ち罔し。 思ひて学ばざれば則ち殆し。
実践的な考え方へ応用するには、社会に出なければならない。

実戦で勝利するのは、書物の中でしか戦を知らない文官ではなく、
百戦錬磨の武将、現場を知る軍師参謀である。

もちろん知識の蓄積があって、かつ現実へ応用できることがベストなのは、
言うまでもないことだが、一人だけで行うことには限りがある。


CEATEC JAPAN 2009

今年も始まったようだ。
最近、展示会に行っていないので、懐かしくないこともない。
出典者側としての参加が多かったが。

たたし、
展示されている技術がどういう性質のものか、理解していなければならない。
(まだ試作の目途すら立っていないであろう、
高電圧積層型アルミ電解コンデンサとかが平気で飾ってあったりする)
だが、新人時代は学ぶことも確かにあった。


今年は見に行く予定もないが、きこえてくる情報は次の通り。

リチウムイオン電池
 今年は電気自動車にとって追い風だったし、展示も多かろう。
 Panasonicが25.2Vのバッテリーモジュール×14直列で
 車載用途20.5kWhを想定しているそうだ。
 三菱iMiEVのバッテリーが330Vで16kWhだから、そんなもんだろう。
 家庭用電力貯蔵用途としても、もちろん使える。
 開発におけるセル間バランス回路のシミュレーションに興味がある。

LED
 最近電気屋でも照明用LEDを見かけるくらいになった。
 省エネまたは長寿命ということで、
 白熱電球から蛍光灯に交換すると、
 冬場の風呂場とか明るくなるまで時間がかかって、
 使えねえなということになりかねないが、
 LEDなら、価格にさえ目をつぶれば、汎用性は高い。
 あとは、液晶のバックライト用途とか。
 駆動電圧は直流だろうから、整流回路とセットで代替可能ということになる。
 しかしなにやら、サンレッズのブースで交流駆動LEDが展示されているとか。

SiCインバータ
 ロームのブースで1年おきくらいずつに少しずつ、進化がみられる。
 最初はダイオードだけだったが、MOSFETも開発され、
 純粋なSiCインバータが組めるようになった。
 自動車用に2年後登場するらしいので、
 家電用はともかく、電力用にも展開されるだろう。

家庭用の直流配電システム
 エアコンとか家電では、商用周波数の交流を、
 整流回路で直流に変換してから、インバータで交流変換している。
 Panasonic電工の直流配電システムでは、配電盤から直流を供給する、
 すなわちコンセントには直流がきているので、
 エアコン自体には整流回路が必要無くなる。

あとは、非接触充電の新方式とかが気になるかな。

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